イタリアのアルベロベッロには、その土地に根付いたものを毎日繰り返し食べる食文化があるみたいで、僕が一番言いたかったことは、そういうことです。
例えば、日本には、目を引くパッケージの冷凍食品がいろいろありますが、毎日同じものを食べたら、日本人の感覚だと体に悪いというと思うんですけど、逆に日替わりであれもこれも食べた方が体にいいと言う人の方が多いと思います。それは別にバランスを考えてではなく、ただパッケージに心奪われただけでしょうと。栄養学的には、これっぽっちも良くないものをただバランスを言い訳にいろいろとっかえひっかえ食べただけに過ぎませんから。日本人て、忙しくするのは得意ですけど、食の本質や重要さをあまり理解してませんよね。日本人の口癖として挙げられるのが「バランスよく食べるのが大事」ですが、例えば、野菜が一切採れず、アザラシの肉やサーモンなんかを食べているイヌイットなんかは、日本人よりも、遥かに心疾患が少なくて健康だというのに。
もし、その土地に根付いたものを毎日繰り返し食べるなら、それは、その食事がその土地の人々にとって最良の選択であるということです。
色々な土地で食べられている食べ物を考察して、僕が死ぬまで続けようと思い至った食品があります。
サバの水煮缶です。
サバは日本に限らず、ヨーロッパやアフリカでも、食べられているようです。ヨーロッパだと、サバを食べている国として思い浮かぶのがポルトガルやギリギリヨーロッパのトルコなど、何処の国も健康的なイメージがあります。
日本は食用サバの5割をノルウェーから輸入している一方で、水揚げしたサバの約半分を輸出しています。輸出先の6割はアフリカです。つまり日本は大きくて高価なサバを輸入し、小さくて安いサバを輸出しているのです。輸出したサバはアフリカの貧しい人々のタンパク源になっている一方、日本の資源管理の遅れも批判されています。
現状のままでいいのか。
日本近海で獲れたサバの6割をアフリカへ輸出する理由
この日本近海で獲れたサバがどこに輸出されているか、知ると結構ショックです。実はナイジェリア、エジプト、ガーナなど約6割がアフリカ諸国なのです。
アフリカは、多くの国がヨーロッパの植民地だったこともあり、欧州の水産資源の保護により漁獲量が制限され、どうせ獲るのだったら、小さなサバよりも、高い値段で買ってもらえる脂ののった大きなサバを獲った方がいいのです。
要は、日本は、脂ののったサバがよく売れるので、食卓に並ぶ半分以上のサバは、ノルウェーから輸入し、残りの半分は、自国で漁獲するのですが、漁獲量のおよそ半分のサバは、小さく脂ののりが悪いため、アフリカなどの貧困国に輸出しているということです。
日本の食卓に並ぶサバの産地 ノルウェー:日本:ノルウェーと日本以外の国=50:25:25
えー、っと思います。船の燃料代もったいなくないですか。「ノルウェーと日本以外の国」の産地でまかなっているサバは、25パーセントもあり、自国で獲れた小さくやせ細ったサバを食べることに切り替えれば、もったいないことをしずに済むわけですから。更に輸出入なので、25パーセント✕2で、50パーセントも余分に燃料代がかかるわけです。
元々江戸時代までは、マグロでいうトロの部分などの脂ののった部分は捨てられていたというくらいですから、むしろ本来の日本人らしくやせ細ったサバを食べるべきです。
あと、高くても日本で獲れて日本で加工されたサバ缶を食べるべきです。
安物買いの環境破壊
サバの水煮缶は、焼いていないので、オメガ3が酸化してませんし、骨ごと柔らかく煮てあり、カルシウムも摂れるので、最強ではないでしょうか。あとはレモン汁かけてもいいですし、オリーブオイル漬けにしても良いですし、サバ缶とトマトとブラックペッパーとオリーブオイルを一緒に頂いてもいいですし、素材が良いので、味付けも最小限で十分美味しいですよね。味付けも濃くする必要がないので、家畜肉よりも全然健康的では、無いでしょうか。
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