もち麦食べるやつはバカ

うるち米はアミロースとアミロペクチンがおよそ2:8なのに対して「もち米」は、アミロペクチンのみでアミロースを含んでいません。このアミロペクチンがお餅の粘りのもとなのです。

コシヒカリの粘り気も健康上良くないのは、アミロペクチンがほとんどだからです。アミロースの直線的な鎖が端から順に一つずつブドウ糖に分解されるのに対し、アミロペクチンの分岐鎖は消化酵素で、一気に大量のブドウ糖に分解されるからであり、GI値が高いからです。

大麦にも、「うるち」と「もち」があり、人間が消化酵素で分解できるデンプンの構成がアミロペクチンだけなのが、もち麦です。βグルカンという食物繊維が多くて、血糖値が上がりにくいとはいえ、もち麦のデンプンの構成がアミロペクチンだけである以上、完全無欠ではないのですもち麦はより歯ごたえのあるプニプニの普通の大麦(アミロースもある「うるち」の大麦)よりは、血糖値は上がりやすいのです。

血糖値の上昇の緩やかさという観点から言うと、普通の大麦(アミロースとアミロペクチンからなる「うるち」の大麦)の方が優秀なのです。

とはいえ、βグルカンの働きは、血糖値の急激な上昇を押さえるだけではなく、かなり優秀です。

βグルカンは、人間が分解できない食物繊維で、白米の20倍、玄米の3倍と、水を吸い上げ、膨張するので、腹持ちもよかったりします。そして、なにより人間が分解できないという特性が、逆に腸内細菌の活性化を促し餌となることで、免疫を高める有用物質を作り出したりします。そして、活動を終えた腸内細菌は、人間のたんぱく源となり、糖新生(糖分の足りない時間に体のたんぱく質を分解し糖を作る)により、筋肉が分解されて減るのを防いでくれます。

もち麦より、普通の押し麦の大麦がより、健康的。

もち麦がいいからと踊らされるなよ、ボケ!

凄いですよね。いわゆる普通の押し麦の大麦。 糖の上昇ももち麦より穏やかで、筋肉量の維持にも役立つ縁の下の力持ち的な穀物。

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