PFC(PROTEIN:FAT:CARBOHYDRATE)2:2:6
の三大栄養素バランスの赤字部分に当たる炭水化物の60%は、体に糖新生というシステムがあるので必要なくて、十分な量の脂質もしくは満足感の高い牛脂やバターとステーキなどタンパク質中心の食事で勝手に痩せてしまう話は前回しましたが、
下にリンク貼っておきます。
今回はあえて、炭水化物を中心にタンパク質脂質を摂って最初は太ってしまうけど、代謝を上げることで痩せやすい体を作る食事法のお話をします。
夏、爆食により激痩せした僕の話です。
まず僕の料理は激ウマなので、想像以上の量を食べることになります。燃えやすい体を作るために栄養を体に入れまくるので、最初は激太りします。
そもそも日本の野菜は土壌が痩せ細っているのでサラダをたくさん摂ってビタミンやミネラルや酵素を取り入れるんだって意気込んだって大して栄養が摂れてないこともあり、燃えやすい体なんてつくりにくいです。草食動物でもないので、生野菜は消化に悪く、お腹が張って終わりです。
僕は終着点を知っているので、最初はあえて太ります。
美味しくて、爆食いして最初は太ったとしても、結果として最終的には痩せてしまう調理法です。
レシピ
卵 2個(ちょっとお高いやつのほうがいいかも)
トマト 1個
黒酢 スプーン大さじ2杯ほど(加熱調理し酸味はある程度飛ぶのでお好み)
内堀醸造 臨醐山黒酢 900ml これは僕も使っててオススメです。このレシピはこの黒酢を使うために編み出したと言っても過言ではないです。
豚細切れ[(自分の体重の値ー6✖️2)➗22/100]g
意味は「1日に必要なタンパク質は体重の値と同様のgから(卵一個あたり6g✖️2個)を引き」 豚肉の22パーセントがタンパク質で22/100で割ると、必要な豚肉の量が出る。僕の体重だと豚細切れ200gほど用意する。お昼タンパク質をちゃんと摂れていれば摂った分減らしていいです。
オーガニックアボガドオイル 炒め油用(フライパンの表面温度200度以上に耐えうるスモークポイントを持つ270度まで酸化しにくい)ビタミンEが豊富で葉緑素(クロロフィル)も含まれる
生姜ニンニクみじん切り(血行促進用)
白ネギ刻み 人差し指第二関節分くらい
砂糖 小さじ1杯
豆板醤 スプーン大さじ2杯
豆豉味噌 大さじ1杯
創味つゆ(うどんひと玉に使う量、豆板醤で辛くなることを計算してちょっと差っ引くと良いかも)
カトキチの冷凍うどんひと玉
調理手順
- フライパンを熱し、アボガドオイルをひき、ニンニク生姜ネギを焦がさぬよう炒める。
- 豚肉を投入し豚の油が澄むまで炒める
- トマトをくし形切りの半分に切ったのを多少グチュっとなるまで炒める
- 黒酢の酸味を飛ばす
- 砂糖を小指の先ほど入れ、炒め酸味を緩和する
- 豆板醤を豚の油の澄んだ場所に投入し、少し火を強め唐辛子の赤みが際立つまで焦がさぬように炒める
- 火をグッと落とし、豆豉味噌を10秒炒める(ここは気を張って下さい)
- フライパンに冷凍うどんを投入しお水またはお湯を注ぐ
- 創味つゆで味を整える
- 溶き卵を入れる
器に盛り付け、後は汗をかきながら、ご飯と一緒に食べる
調理手順(食材の期待できる効果を意識しながら)の解説です。
1…ニンニクにはビタミンB1(糖質がエネルギーに変わるときに働く酵素をサポートする補酵素)やアリシン(ビタミンB1の吸収を助ける※熱に弱い)が豊富に含まれます。アリシンが熱によって変性しても有効成分スコルジニン(臭いはない)となり、強力な酸化還元作用によって、体組織を若返らせて新陳代謝を促進させ疲労回復に役立つとされている。糖質を多く摂る人や、よく体を動かす人は、エネルギーの産生が盛んなため、より多くのビタミンB1を必要とします。
生姜…血行を良くし、体温を上昇させます。
2…豚肉にはビタミンB1(糖質がエネルギーに変わるときに働く酵素をサポートする補酵素)・B2、タンパク質、そして糖質・脂質・タンパク質の代謝に必要なナイアシンが豊富に含まれています。糖質を多く摂る人や、よく体を動かす人は、エネルギーの産生が盛んなため、より多くのビタミンB1を必要とします。
3…トマトの細胞壁を壊し、油となじませることでリコピンの吸収率がアップします。
4…黒酢はアミノ酸や有機酸、ビタミンやミネラル類など栄養成分がとても豊富です。 普段足りてないミネラルなどを補い、豚肉のタンパク質と共に酵素を作るのに、役に立つ。更に、酢のクエン酸には、カルシウムやマグネシウムなど、体内に吸収されづらいミネラルと結びついて、吸収されやすい形に変える「キレート作用」があるので、酵素を酵素酵素(酵素ダイエットが気になる人に多い)と教祖様みたいに扱うなら、肉と黒酢摂っておけばという話です。お酢は糖分と一緒に摂ると、筋肉に保持されるグリコーゲンを増やすことができる。つまり、血中に余剰糖分を少なくし、肝臓での中性脂肪の合成を抑制することに繋がる。同時に脂肪の燃焼も促進する。お酢のクエン酸はブドウ糖の様に解糖系を経ずに、直接クエン酸回路に取り込まれるので、まずはクエン酸が優先的にミトコンドリアでエネルギーを産み出すことで、糖分を急いで分解吸収する必要がなくなり、血糖の上昇を穏やかにする。クエン酸をミトコンドリアで優先利用することで、ブドウ糖を筋肉細胞や脂肪細胞に取り込み、細胞でエネルギー利用する需要が落ち込み、インシュリンの分泌が抑制される。つまり、脂肪細胞に脂肪として取り込まれにくくなる。
5…砂糖は料理に深みを出すために少量ならOK.(何でもかんでも便利な調味料を使い、果糖や人工甘味料を摂るのはNG)人工甘味料摂るくらいなら死んだほうがマシ
6…唐辛子のカプサイシン 唐辛子には、食物繊維も多い
7…豆豉味噌にはαグルコシターゼという消化酵素(食事の糖分を分解しブドウ糖に換える役目がある)を阻害する働きがあるので、酵素の力を生かすために、加熱による酵素の失活を防ぐために火の通しすぎは厳禁
8…うどんはもちろんグルテンが入っているのでダメですが、カトキチの冷凍うどんは、タピオカデンプンでもっちりを演出しているので、企業努力を買い、たまにはグルテン無礼講
この解説を簡単に読み解くと、まず太るダイエットの特徴は食べる量の制限はないことです。何も気にせず大食いするのではなく、食材の力で血糖上昇を抑え、血中の余剰糖分を少なくし、中性脂肪の合成を抑制しつつ、同時に脂肪の燃焼も促進しつつ、タンパク量やミネラルの吸収を意識した食事を続けた結果、代謝酵素の自己生産能力を底上げし、代謝の良い体づくりに成功するわけです。体が痩せると自然に食事の量も減らしたくなるので、後は食材の量を調節すればいいだけです。
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