中国人の人口があれだけ増加した理由を考えると、炒めものにあると思います。
工場勤務でも社員食堂だけよりも調理場があって炒めものをお昼休憩に作れたりするところが人気なのをテレビで見たことがあります。食堂に行って行儀よく食べるより、わざわざ包丁で食材を切るところから始め、炒め物を作って、その場にウンコ座りしてでも、がっつきたいわけです。
中国では、焼き物の陶器の大量生産が古代から行われてきて、観賞用だけでなく、より強硬で丈夫で普段使いに耐えうるものがもてはやされてきたのは当然で、南宋時代(1100年頃)の石炭の発掘がきっかけでより強力な器が作られるようになったのは、容易に想像できます。
古代中国の料理法といえば、薪を焚べ、火を起こし、煮るや焼く、羹(お吸い物)もしくは生食くらいしかなかったのですが、石炭の登場により、より強火で炒める炒め物ができるようになりました。
現在の中華料理で頻用される強い火力が必要な炒め物の技法は、北宋の時代、元々は石炭を加工した骸炭(コークス)が磁器の製作に使用されていて、それが料理用の炉やかまどなどに転用される事によって生み出されたものである。
wikipediaより引用
サラダは、腸の調子が悪ければ、9割が未消化のまま排泄されることを考えると、中華の調理法の高温の油に瞬時にくぐらせるような炒め方が細胞内の栄養を壊さず、細胞壁だけを壊すので、吸収がいいわけです。
中国人は、油が多くてベタッとしたものが意外と嫌いです。多分中国人にとって、日本の家庭の中華料理は少ない油でダラダラ炒め、野菜もベタッとしなしなになり、くどく感じると思います。
強火で大量の油でさっと炒めると、当然瑞々しいままの野菜は油をはじくので、意外と油っこくないのです。皿に残るほどの油と調味料は、野菜にとっては、熱い一番風呂のお湯にサッと浸かって出るように気持ちいいわけです。気持ちよく油に浸かったシャキシャキの野菜は、咀嚼され、適度に油を纏い、腸壁を傷つけることなく、腸を通過するので、実はなんて人間に優しい料理なんでしょう。
もともと人間は、その土地に住みつくまでは、狩りをしながら移動してたわけで、動物や虫などのタンパク質を主にしながら、たまに採れる果物なんかを食べていたわけで、農耕をしていない時代のほうが圧倒的に長いので、油という潤滑油を身に纏っていないと、野菜などの食物繊維は、腸にとって刺激が強すぎたのです。
腸の細胞が生まれ変わるサイクルは24時間なので、野菜を大量に直接摂るということは刺激が強すぎて、腸が休まる暇がないので、油と一緒に摂るということは、腸にとっても人間にとっても優しいことこの上ないのです。
確かに現在の中華料理の調理法では鍋とおたまが擦れる音が騒がしく感じますし、中国人も中国語の発音の関係で騒がしく感じますが、優しい中国人が多いのも納得です。
サラダばっかり食べてるモデルのような人の方が性格が、キツイような気がします。
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